心のモヤっとに気づくとき

日々の中で、
理由ははっきりしないけれど、
心に小さな違和感が残ることがあります。

その「モヤっと」は、
心がそっと送ってくれている合図かもしれません。


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ふとした瞬間に残る、心の違和感

誰かの言葉だったり、
ちょっとした出来事だったり。

表面では笑っていても、
胸の奥に、うまく言葉にできない違和感が残ることがあります。

それが、
心の中で生まれる「モヤっと」した感覚です。

以前の私は、
その違和感を「気のせい」にしていました。

「まぁ、そんな日もあるよね」

そうやってやり過ごしているうちに、
少しずつ、自分の感覚が鈍くなっていったように思います。

モヤっとを見過ごすたびに、
自分の気持ちから、
少しずつ離れていく感覚がありました。

違和感の奥にあったもの

あるとき、
思い切ってその違和感を、
ちゃんと見つめてみました。

すると、そこには
はっきりとした理由がありました。

誰かの言葉に傷ついたわけでもなく、
出来事そのものが問題だったわけでもない。

その場で、
自分の本音を押し込めていた。
それだけだったのです。

本当は「それは違う」と感じていたのに、
相手に合わせて笑っていたり。
その場の空気を優先して、自分の気持ちを後回しにしていたり。

あのモヤっとした感覚は、
心が「ちょっと待って」と小さく手を挙げていた合図でした。

モヤっとは、自分に戻るための道しるべ

そこから少しずつ、
違和感を大切にするようになりました。

誰かの意見よりも、
まずは自分の感覚を確かめてみること。

その違和感の奥には、
「本当はこうしたかった」
という想いが、静かに息をしているからです。

以前は、
人の期待に応えようとするあまり、
自分を置き去りにしてしまうこともありました。

けれど、
心のモヤっとを無視しないようになってから、
少しずつ、自分の中心に戻ってこられたような気がします。

モヤっとする瞬間は、
心が「本当の自分」に戻ろうとしているとき。

それは悪いサインではなく、
方向を確かめるための、小さな道しるべのようなものです。

気づきのメモ

心の奥がざわついたら、
少し立ち止まって、呼吸をひとつ。

その小さなモヤっとこそが、
本当の自分に戻るための、入口なのかもしれません。

なか

いま、あなたの中で、
どんな小さなモヤっとが息をしているでしょうか。

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